PCA Xシリーズ サポート・メンテナンス終了について
昨今のOSやコンピュータ環境のめまぐるしい発達により、PCA様においても、これまで通りの法改正、年末調整、税制改正への対応やサポートを維持することが非常に難しくなってきたため、Xシリーズのサポートとメンテナンスが終了されることが発表されました。
毎度のことですが、バージョンアップといっても、既に必要な機能は網羅されているから何も変わらないんだろう・・・という感じかもしれませんが、これはと思う機能がいくつかありましたので、ご紹介させていただこうと思います。
ご参考にしていただいた上で、是非、お早めにバージョンアップをご検討いただければと思いますので、ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
■サポート・メンテナンス終了時期
まず、サポート終了とメンテナンス終了の違いをご説明します。
「サポート終了」となると対象ソフトは、サポートセンターでのご質問、お問い合わせができなくなります。
「メンテナンス終了」となると対象ソフトは、終了日以降は、法改正などへのプログラム対応は行われません。
随時適用されるWindowsOSのアップデート等により、PCAソフトへ何らかの影響があった場合も、正常に動作させるための対応ができません。
よって、下記のソフトは既に6/30にメンテナンス終了していますので、Windowsのアップデートなどにより、急に不具合が発生する可能性もあるため、お早めにバージョンアップしていただく必要があります。
<<6/30メンテナンス終了、12/31サポート終了 対象ソフト>>
●メンテナンス終了 2021.06.30
●サポート終了2021.12.31
PCA会計X / 経理じまんX
PCA給与X / 給与じまんX
PCA人事管理X / 人事じまんX
PCA商魂・商管X / PCA商管X[ロット管理編]/ 売上・仕入じまんX
PCA固定資産X
■PCA会計DXの新機能
●部門毎のセキュリティ設定ができるようになりました。
特に、複数拠点や複数部門があるユーザー様で有効な機能です。
従来は、セキュリティで担当者毎に、他の部門の参照・編集・削除等の使用制限をかけることが出来ませんでしたが、部門毎に使用制限をかけることができるようになりました。
これにより、自身の部門データのみ参照でき、その他の拠点のデータの参照を不可にするなどの対応が可能となりました。
●合計残高試算表の補助科目展開機能が搭載されました。
今まで、合計残高試算表と補助科目一覧表や現預金管理表を別々に出力されていた方に有効な機能です。
特に、当座預金や普通預金の内訳を、合計残高試算表上ですぐに確認したい場合、今までは補助科目一覧表や現預金管理表を別に印刷して確認する必要がありましたが、今回、合計残高試算表上に、補助科目の内訳をそのまま表示することができるようになりました。
これにより、合計残高試算表一つで補助科目の内訳も簡単に確認できるようになりました。 科目によって、補助科目内訳の表示、非表示の設定も可能です!
■PCA商魂DXの新機能
●用紙のグループ登録
納品書のフリーフォーマットは、得意先の指定フォームに合わせて納品書の印刷内容を自由に変更できる便利な機能です。得意先様からの指定のフォームは、ほとんどの場合、この機能で作成できます。しかし、ユーザー様からのご要望に1点対応できないことがありました。
それは、例えば、A5の用紙に、1枚目は「納品書」2枚目は「物品受領書」など、複数枚に印刷することが出来なかった点です。
今回の新機能により、フリーフォーマットで例えば、1枚目は「納品書」2枚目は「請求書」3枚目「物品受領書」3パターン作成し、用紙のグループ登録を設定することにより、それを一括で印刷することが出来ます。事前に「納品書」「作業指示書」などの全く違うフォームを作成し、用紙グループの登録を行えば、1枚目「納品書」でA5用紙、2枚目「作業指示書」でA4用紙のような出力することも可能です。
※この機能は、REV5.00からとなります。DXの既存のお客様においては、最新版にアップデートが必要です。
■最後に
最近のソフトのバージョンアップは、既に必要な機能が既存のソフトで網羅されているため、正直、あまり目新しい機能が無いケースが多く、WindowsのOS対応程度のイメージしか無いかもしれません。しかし、メーカーの旧ソフトとの比較資料などに目を通すと中には、これはと思う機能が含まれているケースがあります。
実際、殆どのお客様は、全体の3~4割ほどの機能しか利用されていないケースも多いです。バージョンアップのタイミングで、既存の機能も含め、業務効率化につながる機能を検討してみるのもいいかもしれません。
気になることがあれば、ぜひ弊社にお気軽にご相談ください。