DXを推進する上での課題ってなに?
近い将来、日本の多くの企業では、「2025年の崖」と呼ばれる問題が生じると警告されています。
なぜDXを推進すべきか、必要性は感じていてもまだ実施に至っていない企業様や、
実施しても成果を出せない企業様が多いという現状があります。
今回はDXを進める上で課題となりうる要素を簡単にご紹介させていただきます。
(出典:DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~)
2025年の崖とは?
なぜ「2025年」なのか?疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
キーポイントとなる「2025年」には、下記の問題がおこる事が予想されています。
・2025年頃までには団塊の世代が75歳以上になり、雇用や医療、福祉といったさまざまな分野へ
大きな影響を及ぼすことが予想される。(IT人材不足の加速等)
・2025年前後において、ITシステムに関する大きな変化が起こることが予想される。
(長期間にわたって世界No1のシェアを誇った基幹システムの「SAP ERP」の保守サポートが終了 する等)
上記の事を踏まえて、「2025年の崖」を簡単にご説明いたしますと、
多くの企業様の業務で使用されている既存のITシステムの『老朽化』や『ブラックボックス化』、団塊の世代の退職により引き起こされる『IT人材不足』などによって、新しいビジネスモデルに対応する事が難しくなる等、時代の変化に対応できなくなる問題です。
既存システムの老朽化・ブラックボックス化
ブラックボックス化とは、業務内容の変更に伴い、システムのカスタマイズを繰り返したために
プログラムが複雑化している状態です。
また、システムを構築した担当者が退職したことなどにより、システムの全貌が解明できなくなった状態のことです。
これは、システム構築を社外に委託し、既存の機能やその仕様が不明確な場合も同様です。
通常の業務においても、Excelのマクロや数式といった簡単なものでさえ、
最初に作成した人が退職および離職してしまうことでブラックボックス化して業務に支障が出てしまうことがあります。
このような既存システムがDXの推進を阻んでいると言われています。
人材不足
DX推進には、AIやIoTといった最新のデジタル技術に詳しい人材や
デジタル技術を生かした新たな事業・サービスを企画できる人材が必要です。
既存システムの仕様が可視化されていない場合、古いプログラミング言語を理解できる人材も必要になります。
しかし多くの企業では、自社での人材育成が遅れている上に、社外から確保することも困難という厳しい状況です。
最後に
DX推進にあたり、ブラックボックス化してしまった業務については社内における課題の把握を行い
属人化している業務を標準化することで、効率化にもつながります。
業務効率化を目指すうえで、重要な役割を果たすサービスが「クラウド」です。
ナイスシステムでは、多くのパッケージソフト製品を取り扱っており、クラウドもその一つです。
パッケージソフトに切り替えることのメリットは、メンテナンス(法改正によるアップデートなど)が不要であることです。
システムに詳しくなくても、通常業務が問題なく行えることは大きなメリットと言えます。
DXへの対応に不安がある、どのように進めればいいのかわからないなどありましたらナイスシステムへご相談ください。