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Windows 10 サポート終了したらどうなる?Windows 11へのアップグレードの準備と手順を解説

Microsoftは、Windows 10の公式サポートを2025年10月14日に終了するとしています。これ以降は、セキュリティ更新やバグ修正、機能改善などのサポートが停止されるため、使い続けることで大きなセキュリティリスクが生じます。

後継のWindows 11は、2021年10月5日にリリースされましたが、いまだにWindows 10を使っている企業も少なくありません。 本記事では、Windows 10を使い続けるリスクや、Windows 11への移行について、わかりやすく解説していきます。


目次[非表示]

  1. 1.Windows 10のサポート終了したらどうなる?
    1. 1.1.Windows 10のサポート終了日とその影響
    2. 1.2.サポート終了後にWindows10を使い続けることのデメリット
  2. 2.期限までにWindows 11への移行ができなかったら?
    1. 2.1.Windows 10 用ESUとは
    2. 2.2.Windows 10 用ESUの価格
  3. 3.Windows 11へのアップグレードの準備と手順
    1. 3.1.必要なシステム要件(スペック)
    2. 3.2.アップグレードの動作要件を満たしているかの確認方法
    3. 3.3.アップグレードの手順
  4. 4.Windows 11へのアップグレードの際の注意点
    1. 4.1.各種周辺機器がWindows11に対応しているか確認
    2. 4.2.アップグレード作業に時間がかかる場合がある
    3. 4.3.データ損失を避けるためにバックアップをとる
  5. 5.Windows 11へのアップグレードによるメリット
    1. 5.1.セキュリティの強化
    2. 5.2.操作性の向上
    3. 5.3.AI機能「Copilot in Windows」が搭載された
    4. 5.4.音声入力機能がアップ
  6. 6.まとめ


Windows 10のサポート終了したらどうなる?

Windows 10のサポート終了日とその影響

Windows 10は2025年10月14日に、Microsoft によるサポートが終了します。Windows 10の最新のアップデートであるバージョン22H2は最終バージョンとなっており、そのサポート終了日が2025年10月14日、ということです。

現在のバージョン確認方法は「Windowsの設定→システム→詳細情報」で確認できます。


(例:Windowsの仕様画面)



サポート終了後にWindows10を使い続けることのデメリット

Windows10のバージョン22H2 は、サポートが終了しても使用できますが、更新プログラムが配布されることがなく、その後で発生した問題にはMicrosoftに対応を求められなくなります。

サポート終了後に Windows 10 を使い続けると、サイバー攻撃を受けるリスクが高まり問題が生じて業務に影響が出ても、自分たちの責任で対処しなければなりません。

そのため、Windowsユーザーは、サポート終了のタイミングまでにはWindows 11にアップグレードすることが求められています。


期限までにWindows 11への移行ができなかったら?

Micosoftでは、基本的にWindows 11への移行を推奨しています。しかし期限までにアップグレードできないケースに備えて、Windows 10のESU(拡張セキュリティ更新プログラム)の有償提供を発表しました。

Windows 10 用ESUとは

Windows 10 ESU(拡張セキュリティ更新プログラム)とは、パソコンのリプレイスや OSアップグレードが難しい企業向けに、Windowsのサポート終了後もセキュリティ更新を継続的に受けられる有償サービスのことです。ESUは、サポート終了後の最大3年間、セキュリティ更新プログラムの提供を受けられます。

Windows 10 用ESUの価格

Microsoftは2024年4月2日、このESUプログラムを受けるにあたっての法人向け料金を発表しました。こちらが価格表です。


デバイス1台当たり

1年目

61ドル(約9200円)

2年目

122ドル(約1万8500円)

3年目

244ドル(約3万7000円)

ESUを3年間利用した場合、パソコン1台あたり合計約69,000円かかることになります。


Windows 11へのアップグレードの準備と手順

Windows 10をインストールしている端末で、Windows 11に必要なスペックを満たしているものであれば、無償でアップグレードが可能です。ここでは、サポート終了に向けての準備としてWindows 11のシステム要件と確認方法についてみていきます。

必要なシステム要件(スペック)

Windows11の必要システム要件は以下のとおりです。

項目
内容

プロセッサ(CPU) 

1GHz以上、2コア以上の64ビット互換プロセッサ、またはSystem on a Chip

メモリ

 4GB以上

ストレージ

64 GB 以上

ファームウェア

UEFI、セキュア ブート対応

TPM(トラステッド プラットフォーム モジュール)

バージョン2.0

ディスプレイ解像度

9インチ以上で 8ビット カラーの高解像度 (720p) ディスプレイ

グラフィックスカード

DirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応


移行予定だったPCがシステム要件を満たしていない場合は、Windows 11 搭載のPCへの買い替えを検討することになります。


アップグレードの動作要件を満たしているかの確認方法

いまお使いのWindows10のPCがアップグレードの動作要件を満たしているか確認するには、Windows「設定→更新とセキュリティ」を表示すると確認できます。



Windows 11の要件を満たしていれば「このPCでWindows 11を実行できます」の文言が確認できます。PCがシステム要件を満たしていないと「このPCは現在、Windows 11を実行するための最小システム要件を満たしていません」と表示されるでしょう。


アップグレードの手順

Windows 11 へアップグレードする手順をご紹介します。

  1. Windows 「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を選択。
  2. 画面に「 Windows 11 へのアップグレードの準備ができました」と表示されていたら実行可能。「ダウンロードしてインストール」をクリック。
  3. 「同意してインストール」をクリックするとアップグレードが開始。

なお、アップグレードする際は、念のためにデータのバックアップをとっておくと安心です。万が一アップグレードの実行中に予期せぬトラブルが発生した場合、端末内のデータがすべて消失する可能性があるためです。

 参照:Microsoft |Windows 11 のアップグレードの準備


Windows 11へのアップグレードの際の注意点

各種周辺機器がWindows11に対応しているか確認

企業や組織で利用するPCにおいて、業務用のアプリが正常に稼働するかどうかの確認が一番重要な点でといえるでしょう。

Windows11にアップグレードすると、Windows10でインストールしたアプリは引き継がれますが、それらがWindows11で動作するかどうかは保証されていません。 忘れずにチェックしたい2つのポイントはこちらです。

  • アプリの提供ベンダーが公開しているWindows11対応情報を確認
  • Windows11で動作するか検証

Windows 11 と互換性のないアプリケーションが利用できなくなり、業務が停止することがないようすすめましょう。

アップグレード作業に時間がかかる場合がある

Windows 11へのアップグレードを開始すると、その間ネットワークにも負荷がかかり、移行するPCの台数が多いほど過負荷となって、完了までにはある程度の時間がかかることがあります。

具体的な作業時間はPCの状態によって異なり、数十分程度で完了することもあれば、数時間かかることもあるため注意が必要です。

作業中はPCを使用できないため、時間に余裕があるときにアップグレードしましょう。仕事前のようなPCを使う予定があるタイミングでアップグレードすると、予想以上に時間がかかった場合に困ります。

データ損失を避けるためにバックアップをとる

Windows 11へのアップグレードの過程で何か問題が発生したときのための予防措置として、アップグレードを行う前には、 バックアップをとることをお勧めします。

アップグレードによってフォルダの認識が変わってしまい、データがみつからないケースがあります。原因は主に2つあります。

  • フォルダの指定が変わってしまい、みつからない(データが消えたわけではない)。
  • インストール時のエラーなどでデータが消えてしまった。

どちらもはっきりとした原因が特定できるとは限らないため、事前にデータをバックアップしておき、不測の事態に備える方が大切です。


Windows 11へのアップグレードによるメリット

セキュリティの強化

Windows10にも最新のウイルス対策の保護を提供するWindowsセキュリティが含まれていますが、Windows11では「TPM 2.0」によってセキュリティをさらに強化しています。

操作性の向上

Windows 11では、スタートメニュー・タスクバーが、画面中央下部にレイアウトされるようになり、デバイスを問わず操作しやすくなりました。

もちろん、Windows 10のように左下にメニュー表示されるようカスタマイズできるので、使い勝手の良いUIに変更できます。

AI機能「Copilot in Windows」が搭載された

AIアシスタント「Copilot in Windows」が追加され、さまざまな操作の補助を受けられます。
「Copilot in Windows」は、チャットを通じて質問や依頼が行えます。

音声入力機能がアップ

Windows 10にも搭載されていた音声入力の精度がアップしており、より正確に文字入力できるようになりました。 従来よりも正確に音声を拾ってくれるようになったことで、文字入力の精度が向上して、簡単なメモ作成やタスク管理など、さまざまな場面で文字入力を活用しやすくなっています。


まとめ

Windows10のサポート終了は2025年10月14日の予定ですが、今ある資産を有効活用しながら、次の世代であるWindows11へ移行するタイミングを時間をかけて探っていくことをお勧めします。

特にサポート終了直前にパソコンを買い替える場合、駆け込み需要が生じて納品が遅れることも予想されます。

企業で利用するPCやネットワーク、セキュリティについてご相談があればお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。


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